偉大な“ほんの一言”

本日もお疲れさまでございます。

日本の精神文化についてお話を致しております、「日本に息づく心配り〜Les point de vue de Les Misera〜」の浅海です。
 
皆さま、先週末はいかがお過しになりましたでしょうか。
週末の土曜日、私はかれこれ10年程通っております日本刺繍のお教室に出掛けておりました。
今取り組んでいる作品では、とても大きく、そして決して軽くはない“木枠”を使用しています。
どのくらいの幅がある枠かと言いますと、約1メートル。
電車の席、2席分程の幅があります。
高さも70cmほど。

厚みはそれほどないのですが、これだけの大きさがあるものですから、身長が150cmしかない私には、向きを変えたとて、持ち運びにはいつもひと苦労...
交通機関を利用する時には特に心苦しく感じます。

電車に乗り、椅子に腰かける時には、そのまま横に置きますと日本刺繍のお道具で2席分を塞いでしまいますので、私はいつも人が通って腰掛けられるくらい、片側を少し前に出して座り、そこにどなたかがいらっしゃった時にはさらに少しずらし、「ご迷惑をおかけし、申し訳ございません」と一声かけます。

すると、ほとんどの皆さんが「大丈夫です。お気になさらないでください」と言葉を返してくださいます。
有難いことです。そして人の心の温もりを感じます照れ

先週末の土曜日も乗った時には空いていたこともあり腰かけ、隣に男性がいらっしゃった際には、同じような言葉を交わしました。

そして、先日は私の下車するのが男性よりも早かったため、降り際に

-ありがとうございました。


と声をかけました。
このように申し上げると

-いいえニコニコ

と微笑んでくださる方がほとんどなのですが、この男性は、

-どうぞお気をつけて
照れ

と更に言葉を添えて下さったのです。
そのさりげない一言に、心がほっこり致しました。

見知らぬ方との、ほんの一言の言葉による
心の交流

見ず知らずの方ですが、言葉を交わした時間は柔らかな空気が流れますし、その後の時間も実に気持ちの良いものです。
お相手を思いやり、口にする一言で、自分だけではなく、お相手の気持ちも心地よいものにする。
そして、周りの(第三者の)方でも、この言葉の交流に気がついた方の心は、きっと和やかなものになったに違いありません。
私自身、このようなやりとりを目にした時には心が和らぎますもの照れ

そして、このお相手を想い「一声かける」「一言を添える」ということが習慣としてあるのは、日本人に心配りの精神がある故です。

・・・

-肩がぶつかってしまった時に
 「ごめんなさい」「失礼しました」と声をかける

-足を運ぶ方向やタイミングが重なってしまった時に
 「お先にどうぞ」「お先に失礼します」と声をかける

-親切を受けた時に
 「ありがとうございます」と声をかける

・・・

表現豊かな日本語にはお礼や感謝、お詫びなど、気持ちを表現する言葉が沢山あります。
そして、お相手を思いやる言葉も沢山あります。

皆さまも明日、まずは一言、思いやりの言葉を添えてみませんかはてなマーク

ほんの一言。されど一言。
一言は偉大です音譜