風呂敷とお風呂

本日もお疲れさまでございます。

日本の精神文化についてお話を致しております「日本に息づく心配り〜Les point de vue de Les Misera〜」の浅海です。

 

先週金曜日のブログ『11月24日は和食の日』に続いてしまいますが、今日も“記念日”をネタ元にしたブログをお届けしようと思います。

 

昨日11月26日はその語呂合わせからいい風呂の日でした(*^^*)

 

私は風呂敷の包み結び講師ですからね

まずは風呂敷のお話から始めましょうかにこ

 

-“風呂”と言えば“風呂 !?

繋がりはあるのはてなマークはてなマークはてなマーク
 
というご質問を時折いただきます。
 
もちろん、ございますよウインク音譜
 
風呂敷のお話をするとき、そのお話は奈良時代から始めることになりますが、四角くて丈夫な布が総じて“風呂敷”と呼ばれるようになったのは、江戸時代からです。
でも、それ以前の室町時代にも、足利義満が建てた大湯殿で絹布を使用したとの記録があり、江戸時代における風呂敷の庶民への普及には商業の発展などと合わせ、お風呂の普及も大きく影響しました。
 
* * *
 
今ではほとんどの家に備わっている“お風呂”ですが、室町時代の“風呂ふるまい”をはじめ、“お風呂”は長年、人々の社交場としてその役割を担ってきました。
私自身も幼い頃は銭湯に通い、銭湯はいつも賑わっていた記憶が残っていますし、その時代は、近所付き合いも今よりずっと豊かであったと思います。
こればかりが理由ではないと思いますが、人間関係が希薄になった一端には、銭湯のような社交場での交流がなくなったことであることは、きっと間違いないですよね。
 

また、公共の場での

 ・大きな声で叫んではいけない
 ・走り回ってはいけない
 ・水しぶきを飛ばすなど周りにご迷惑をかけることのないように振舞う
 ・道具は正しく、清潔に、丁寧に扱う
 ・整理整頓を心掛ける
 ・挨拶をする
 ・・・
といった公衆マナーや、様々なコミュニケーションの基本を、私たちは銭湯を始めとした社交場で、幼い頃から自然に学んだものです。
 
食事をするにも孤食が広がり、日々のお風呂も自宅で済ませるようになりました。
お箸の扱いや自然・命をいただくことへの想いが受け継がれなくなり、公共の場での振舞を学ぶ機会や、老若男女を問わず多くの人と接する機会も皆無になってしまった。
 

こう考えると、このような貴重な場がない現代において、精神文化を含む伝統の継承がかつてよりずっと難しいことであることも納得ができます。

 
老若男女問わず、多くの方と触れ合い、言葉を交わし、知見を得ることは、生きていく上でのかけがえのない教材です。
 
古き良き銭湯文化を何らかの形で残し続けるとともに、それに代わる現代にあった新たな学びの場を模索・提供することは、現代に生きる私たちに課せられた使命なのではないかと、改めて考えさせられました。
 
銭湯のように、年齢も、職業も異なる多くの人と触れ合える、そして中には成長をずっと見守ってもらえる人もいる・・・
皆さんの周りには、このような人が集まった場はまだございますかはてなマーク